サックスに興味を持って、サックスを吹いてみたい!と思っても
まず、どんなサックスを購入するべきか分からないという方も多いです。
サックスの種類
サックスといっても種類があり、代表的な4種類として
・ソプラノサックス
・アルトサックス
・テナーサックス
・バリトンサックス
があります。
ソプラノサックスは、
4種類の中では一番高音であり、甘く柔らかな音色が特徴のサックスです。
吹奏楽曲では基本編成に入っていないためあまり見かけませんが、
バンドでのソロ・アンサンブルではリーダーなどを任される非常に重要な楽器です。
そして初心者に向いているといわれるのが
アルトサックスです。
生産台数やモデルも最も多く、一般的にイメージされるのはこのサックスです。
高いスタンダード性から多くの音楽ジャンルに適合することができ、
クラシックにおいてのサックス協奏曲でもアルトサックス用の楽曲がほとんどです。
テナーサックスは
アルトサックスに次いで多く使用されている楽器で、
肉厚で男性的な音色を持つことからジャズシーンにおいてはアルトサックスよりも強い存在感を放ちます。
ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズなどジャズの名匠達もテナーサックスを愛用してました。
バリトンサックスは
4種類の中で一番大きく低音を担当するサックスです。
吹奏楽・アンサンブル・ビックバンドなどで主に使用され、
豊満な低音でバンド支える役割を担っています。
伴奏楽器での使用が多いですが、
ジャズシーンではジェリー・マリガンなどバリトンサックス奏者によるソロ曲も多く存在します。
サックスは金管楽器?木管楽器?
多くの方はサックスは金管楽器だと思われているのではないでしょうか?
え??
金管楽器じゃないの??
と思われてた方、違います。
そう、サックスは木管楽器なんです。
私も最初は金管楽器だと思っていました…。
ではなぜ、サックスは木管楽器なのかというと
口にくわえる部分、”リード”といいますが、
竹(暖竹、葦竹)で作られており、
マウスピースに取り付けて音を出すんですね。
音の出し方についても木管楽器であるサックスは
リードを振動させて音を出すのに対し、
金管楽器と呼ばれるトランペット、トロンボーン等は
マウスピースも金属製で、マウスピースに唇を当てて
唇を振動させて音を出します。
このため、管の部分は金属であっても
音を出すマウスピースの部分にリードを使用するのが
木管楽器であり、
マウスピースに直接唇を当てて、唇を振動させて音を出すのが
金管楽器と呼ばれるんですね。
初心者に向いているのはサックス
なぜサックスが初心者に向いているのか。
音の出し方の違いはあれど、なぜサックスが
初心者に向いているのかというと、
それは「指使い」にあります。
サックスで音階を吹くために使う指使いが
縦笛(リコーダー)に似ているからなんです。
リコーダーなら吹けるよっていう方は多いと思います。
小学校で習ったという方が大半ではないでしょうか。
音が出るかどうかは別として、指使いがリコーダーに似ているというだけで
親しみが沸いてきませんか?
これに反してトランペットを例にしてみると、
トランペットには指で押さえる部分(弁)が3つしかありません。
基本的には、人差し指・中指・薬指で押さえるわけですが、
これらの弁を押さえる組み合わせによって音階が決まるんです。
3つの指しか使わないからトランペットの方が簡単なんじゃないの?って
思いがちですが、
逆に少ない指使いで複数の音を出さなければならないので、
トランペットの方が難しいといわれるんですね。
どちらも音を出せる事を前提としていますが、
リコーダーとほぼ同じ指使いのサックスの方が
初心者には向いているといえるのではないでしょうか。